ブラームスピアノソナタ第3番第1楽章考

西田辺ピアノスタジオピアノ教室の大野眞理子です。

もうブラームスのピアノソナタ3番ばかり弾いています。大袈裟ですが^ ^

この曲ご存知ですか?

今回は私がこう思って弾いているよってのを書いてみたいと思います。

一言でいうとがっつり系。超重い曲。

時代は1853年。デュッセルドルフで作曲。

1852年にルイ、ナポレオンがナポレオン3世となった翌年に作曲されています。

1848年にフランスやドイツなどで革命が勃発していて、時代の不穏な動きを感じます。

そういう時に若き青年ブラームスがこの曲を作曲したのです。

だからかな、最初の第一音から凄いんです。
不満ぶちまけて、どうなっているのと張り裂ける気持ちをぶつけるというか、断言しているかのようです。

7小節目で革命を失敗したのを表現しているのか、牢屋で鎖に繋がれ、うなだれ、嘆いているかのようです。ダダダダーン。ダダダダーン。何か感じませんか?ここを弾いている時、私には映像が頭の中に出てきています。(^ ^)

張り裂ける気持ちとか沢山感じます。

まるでこの状況をどう打開すべくか偉そうに話し合っているかのような部分もあります。

そして途中からとても美しい回想シーンのような部分もあります。なだめているかのような、諭しているかのようなそういう気持ちを感じます。この辺りををいかに美しく表現するかが私のテーマです。

最後は何でしょう。

ブラームスは諦めていないのでしょうか?なんだか幸せを感じて終わっているように思います。私たちの未来はきっと良くなると思っているのではないでしょうか?神々しい気持ち?希望?

色んな気持ちを感じて頂けるような演奏を目指したいと思っています。

さ、日曜日のイヴアンリ先生のレッスン及びコンサートはもうすぐです。しっかり勉強してきます。

前向きに、上昇志向で、大坂なおみさんのように
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西田辺ピアノスタジオ